2016年 10月 26日
京都造形芸術大学大学院の住宅見学会 |
京都造形芸術大学大学院で木造住宅の設計を学ぶ学生が3日間実際の建築を見て回る特別授業が先日ありました。初日10月8日は僕の担当で、僕の設計による「立川の家」と、吉阪隆正+U研究室設計の「大学セミナーハウス」長期館、そして「黒水晶の家」の3カ所を巡りました。
今回選んだ3建築はともに床のレベル差を利用したシークエンスの建築です。
立川の家は、少しずつスキップしながら上がり、最後は雨の落ちる部屋(ベランダ)まで到達する家で、家が出来た直後に子どもさんのお友達が「この家は7階建てだ!」と言ったとか。
野菜を作り果樹も育つ庭と土間玄関、更に土間キッチンへと、内外がスムースに連続した家です。この家はまた膨大な本の置き場所の提案も求められました。個室に全ての本を納めるのではなく、開架式図書館のように全ての本を皆が毎日目に出来る、そんな書庫にしました。ご主人がコーヒータイムに2階の書斎から1階のキッチンに向かう経路(コーヒー動線と呼んでいるらしい)に沿って書棚が並んでいます。農と本が共にあります。
八王子の大学セミナーハウスには20代後半初めてゼミの合宿で滞在し、建築の凄さに(建築家の凄さに)衝撃を受けた、僕にとって最重要の建築です。人間同士が出会うという本質的な部分に建築がどこまで立ち入れるか?その重要な問題に対して答えを出そうとしている数少ない建築です。この名作は特に建築を学ぶ人には必見で、たまたま今週末に予定している京都造形芸術大学院で教える3人が指導する「住宅設計鬼合宿」はここで一泊してやります!
黒水晶の家は僕の自宅兼事務所で、生田の山の斜面に黒色の八角形の結晶体のようなのがにょきっと生えたような佇まいです。土地柄スキップフロアーの建築にならざるを得ませんでしたが、そういう土地を探していたと言うのが正直なところかもしれません。立川の家も黒水晶の家も共通していると思うことは、共に大人数が一度に入った時に建築がより活き活き見えるという事です。
今回選んだ3建築はともに床のレベル差を利用したシークエンスの建築です。
立川の家は、少しずつスキップしながら上がり、最後は雨の落ちる部屋(ベランダ)まで到達する家で、家が出来た直後に子どもさんのお友達が「この家は7階建てだ!」と言ったとか。
野菜を作り果樹も育つ庭と土間玄関、更に土間キッチンへと、内外がスムースに連続した家です。この家はまた膨大な本の置き場所の提案も求められました。個室に全ての本を納めるのではなく、開架式図書館のように全ての本を皆が毎日目に出来る、そんな書庫にしました。ご主人がコーヒータイムに2階の書斎から1階のキッチンに向かう経路(コーヒー動線と呼んでいるらしい)に沿って書棚が並んでいます。農と本が共にあります。
八王子の大学セミナーハウスには20代後半初めてゼミの合宿で滞在し、建築の凄さに(建築家の凄さに)衝撃を受けた、僕にとって最重要の建築です。人間同士が出会うという本質的な部分に建築がどこまで立ち入れるか?その重要な問題に対して答えを出そうとしている数少ない建築です。この名作は特に建築を学ぶ人には必見で、たまたま今週末に予定している京都造形芸術大学院で教える3人が指導する「住宅設計鬼合宿」はここで一泊してやります!
黒水晶の家は僕の自宅兼事務所で、生田の山の斜面に黒色の八角形の結晶体のようなのがにょきっと生えたような佇まいです。土地柄スキップフロアーの建築にならざるを得ませんでしたが、そういう土地を探していたと言うのが正直なところかもしれません。立川の家も黒水晶の家も共通していると思うことは、共に大人数が一度に入った時に建築がより活き活き見えるという事です。
by ito-kan
| 2016-10-26 17:44